FC2ブログ

Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

シェファーのワンピース

 男子校のサークルでは、

セフの心の友というべき、

先輩シェファーがいた。

 セフとシェファーのお話は、

周りのものには、美し過ぎるほど

日光の陽射しが白い壁に反射して、

光の天使が舞っていた。

 二人以外のサークル員は、

部屋の壁を落書きで一杯にした。

 シェファーは、関東の或る

教会の牧師の息子だった。

母も父も死に別れ、

大阪の伯父の家に世話になっていた。

或る日、シェファーは、

ダニエルシュミットの映画祭を

セフと一緒に観る約束をした。

 シェファーは、一度家に戻ってから

映画館に行った。

 セフは、私服の学校なのに


何故一緒に映画館までシェファーは行かないのだろうと、

いぷかった。

セフは映画館を間違え、

ダニエルシュミットの映画祭の開演時間に間に合わなかった。

 シェファーはその日、

亡き母のワンピースを着て、

麦藁幅子を被って映画祭に来ていた。

 シェファーはセフとデートしたかったのだ。

顔だちの上品なシェファーの女装は、

さぞや美しかったに違いない。

 セフは、遂に目的の映画館に行くのを

あきらめた。

 シェファーは一人、映画館で好奇の目に

さらされていた。

 その数日後、

シェファーは髪を切った。

 部屋の壁は、青く塗り替えられ、

二度とセフとシェファーの会話に

天使が踊ることはなかった。

スポンサーサイト

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

弓場宗治の世界 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<サフィー | ホーム | 我が最愛の少女 神父の妻マリエンヌへ>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。