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Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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ANDREW GOLDがかかっているレコード屋さん

 田舎街にそのレコード屋さんが開店したのは、セフ達が13才の夏だった。

丸坊主のセフ達が日曜日になると毎月集うレコード屋さん。

 開店したばかりのそのレコード屋さんは、セフ達にはビックリものだった。

ノイやノヴァーリスなどの変テコリンなレコードが店頭に並んでいて、

ヴァージンレコードの再発予約受付中の貼り紙が貼られている。

 「コンナミセガヤマトタカダニアッテイイノカ?」


 セフ達はすぐにマスターのお兄ちゃんと友達になった。

いつも変わったレコードばかり取り寄せるセフとその丸坊主の友達。

 ゴングのエンジェルスエッグをかけてもらった日は「お前そんなん朝から聴くな

あ」と文句を言いながら、お兄ちゃんはすぐANDREW GOLDやトムジョンストンをか

けるのであった。


 ショーンなんかはユーライヤヒープなどを取り寄せる品行方正な少年であった

が、セフはシドバレットとか変なものばかり取り寄せてもらっていて、お兄ちゃん

「大阪行ったら君の欲しいもんいっぱいあるでえ」などと言われる始末。


 「ドゥービーブラザースはwhat a fool belivesやで、トムジョンストンみたいな

落ち目のおっさん」とか一人前の口をきく中学生、「お前、俺に喧嘩売っとんのか」

などと日曜日の晴れた日になごむセフとレコード屋のお兄ちゃん。


 正月になるとそのお兄ちゃんはお店を辞めた。セフにはそのお兄ちゃんがフト見せ

ていた寂しそうな目が全てを解らせていた。「世の中そんなもんなんだなあ」


 セフはまた、レコード屋の社長にジャーマンプログレを取り寄せてもらうのだった。

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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