Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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カ ー ル マ ル ク ス シ ュ タ ッ ト の 一 日

カ ー ル マ ル ク ス シ ュ タ ッ ト の 一 日


PART 1

 或る神学校の迷路で

  エルンスト、冬の嵐の静けさ

  尼僧の展示室にて

      セフがジョセフィーヌに連れられて行く


       煉瓦建ての迷路




 マリエンヌとエルンスト

     手をつないで冬の嵐の静けさの中で

           キャンパスの中の迷路に

                   消えていく





PART 2

 神様の御使いの女の子


  ローレンヌ


  セフ 25才


  ローレンヌに恋に落ちる




  「ローレンヌ?」 「何?」 「スキ」



  ローレンヌとセフ、長谷寺を手をつないで歩く

  傾斜のきつい回廊を二人で歩く

  秋の桜の木に、桜の花が満開だった。

  ローレンヌとセフには、桜の花が満開だった。

  寺院の僧侶がローレンヌをきつく咎めるような目つきで見る

  誰が見てもローレンヌは尼僧だった。






PART 3

 ヴィゼーヌ



  白い帽子が輝いている

  ヴィゼーヌ、君はセフの妻だ



 セフは病の中、神社で雨に打たれてギターを弾いた。

 その日のセフは暴力的だった。

 あまりにも、女がうるさかったので、

 セフは、神社の祭壇への階段を一跨ぎしながら

 「俺の嫁さんは誰だ」と氏神に怒鳴った。

 セフのギターは爪が折れんばかりに鳴っていた。


 ヴィゼーヌのお婆様が現れた。

 「ヴィゼーヌでございます。セフ様、どうかよろしくお願いします」

 白夜の雨の中、セフは背広の下にロシア風のドレスを着て

 ヴィセーヌとクラシック ギターの伴奏でデュエットした。

 セフは、神社のしきたりをことごとく破って

 ヴィゼーヌを獲得した。

 空からは泥の雨が降ってきた。

 セフは背広でヴィゼーヌを守りながら

 クラシック ギターを一晩中弾きやまなかった。

 セフの細い足はヴィゼーヌの細い足だった。

 セフはヴィゼーヌと抱き合いながら

 傾斜のきつい階段を降りていった。

 一歩また一歩、暗闇の中の神社の階段は凶器だった。

 セフは、昔世話になったオバサン達に励まされていた。

 「子鹿のバンビはかわいいな」

 みんなセフとヴィゼーヌを祝福していた、それと同時に嫌悪感の塊だった。

 ギターの弦は三弦になっていた。

 次の朝、セフは病院に連れ戻された。

 ヴィゼーヌが宿っていたドレスは

 病院の職員に引き裂かれた。

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