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Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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精 神 病 者 の 夢

 青い街道を通り抜けると、そこは白鷺の密集地帯だった。

そこに少女の足が、青年の命令でトンッとたたまれると、大勢の白鷺が僕の目の前で翔ん

でいった。一瞬目をつむると、青い光がサァーとさしこめ、雲の隙間から射し込んだ光が

鷺の白い羽を輝かせていた。驚いた僕は歩いていた足を止め、鷺が遠くへ行くのを待って

いた。ラリッたヒッピーが角を曲がって歩いてきた。彼は僕に葉っぱを勧めた。彼は、頭

の中をグルグルとまわる円盤を住み家にしていた。僕はその葉っぱをくわえるとバスに乗

って入りびたりのロック喫茶に行く。クラウス シュルツを注文すると、シンセサイザー

のノイズに身を任せて、暗闇のドアから射し込む光を想像した。螺旋階段がドアから延び

ていて、風が舞っていた。光は突風に連れてゆかれドアが大きな音を立てて閉まった。そ

れでも光のシャワーは鳴りやまなかった。小さな水たまりと雨のせいで道路を流れる水が

大きな河のように見えてきて、それが視界を拡がらせていった。川の中に音楽が吸い込ま

れていくと黒い洞窟が拡がっていた。音はその洞窟に逃げていき、再び現れてこなかった

意識が逃げた音を追ってゆくと、ドアが開きまた階段が現れた。すると大きな垂れ幕が落

ちてきて、そこにはこう書いてあった「狂人大歓迎」


 暗闇の扉を開けると階段があった、

     老人が杖をつき立っていた。

       僕が見上げると、

        その老人は言った。

            「お待ちなさい、まだ早すぎる」



       時は充分経たというのに、、、、、、、、、

      空は晴れて、光のシャワーが筋を立てて、降り注いでいた。


 十年後 その扉を開ける機会が巡ってきた。

         階段を登ってゆくと、

          老人はまだ生きていた。


            「遅すぎる、若いの」


       空は晴れて、光のシャワーが筋を立てて、降り注いでいた。


John Ubel
1988.3.23

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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