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Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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強 制 入 院 に 至 る セ フ の 葛 藤

強 制 入 院 に 至 る セ フ の 葛 藤

PART 1

 夢の中で、多額の負債を抱えていたセフは、

或るショーをセフ一人でしなければならなくなった。

エリック カルメンの Never Fallen Love Again や

ユートピアの UTOPIA や、レナード スキナードの Free Bird の演出を

セフは必死に想念を凝らしてこなし、架空の観客を喜ばせねばならなかった。

 マリエンヌがサンフランシスコで、独りタイプを打っていた。

セフは、マリエンヌの教会の黒人のシスターの胸元でこの窮状を泣きながら訴えた。

 観客は黙っていなかった。

また新しいショーが始まった。

 セフは眠る事を許されなかった。



PART 2

 TVのクイズショーで、アメリカのユダヤ人達が、日本の領土分割のゲームを、していた。楽しげに様々な民族が、日本の地方を想像を絶する金額で、買い取っていった。そのショーが何であるのか、セフには分からなかったが、眠りにつけないセフには、拷問のように、ショーは続いた。



PART 3

 東京が廃虚になった。セフの弟がひたすら地下を掘り、そこがライヴハウスになった。東名高速は、暴走族の無法地帯になった。そしてそれは全てセフの命令によるものだった。



PART 4

朝になると、セフの部屋の外は、異境の地になっていた。セフは、母をおばさんと呼びギターのチューニングで、SSの試験をパスせねばならなかった。セフは、まずタロットカードをならべ、余計な雑誌は、全ておばさんに片付けてもらった。DAS KAPITAL第三巻のサン シモンの項を見たセフは、SSの隊長に南アフリカのプリズナー島の監守の仕事を願い出た。
 セフの家の廻りの風景は、どこか別の国、ミシシッピーとかの、そんな国の農村だったセフは洗濯しているおばさんの為にギターを弾いた。それは全て試験だった。監守の仕事をするために、セフはコートを着たまま暑い日差しに耐えて、ギターを抱えて立っていた。



PART 5

 おばさんがくれた、一杯の麦茶を飲むと、セフはもう立っていられなくなって、部屋で正座した。セフの巻き毛が、伸びたり縮んだりしながら、カールした巻き毛は、様々な家系の映像を写し出した。セフの巻き毛は、細い糸になって部屋じゅうを一種の編み物にしていた。母がその髪の毛の編み物をズタズタに壊しながら、セフをベッドに寝かした。
 多くの家系が、糸を編んでいた。そしてその糸を飛びながら継いでゆく者たちもいた。セフの死骸が見せ物になっていた。そこにいた全ての家系が、生きながら死んでいて、そのような拷問を毎年繰り返していた。
 セフの死骸が見せ物になってしまってから、まだ物足りないものだけが、セフを納屋の秘密のショーに連れだした。セフは、そのショーの事を文章化したくない。
 病院で点滴を受けたセフが、家に戻ってきた。神棚には、出雲神社の札が立てかけてあった。様々な女官が、その夜セフの相手をした。妖精たちがセフの家の陣取りゲームを夜中じゅうしていた。セフのネックレスは、妖精や戦士達と指揮するのに役立った。あまりにもネックレスをめぐる人達が、しつこいので、セフはネックレスを投げて、部屋で寝ようとした。眠れるわけがなかった。
 セフは、正気を取り戻して、この家を修道院にしようと思った。DAS KAPITALのなかに、中世神学の論理学を探ろうと思った。

 気がつけば、セフは精神病院の鉄格子の中で眠っていた。

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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