Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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精神病院

この厚い白壁の牢の中に入るのは、これで何度めであろうか?

もうこれで最後だろう

僕はここで殺されるのだ

いや 自殺するんだな

処方された薬で、呼吸困難になりつつ

しだいに

私の生命が

微々になっていく


夏の汗



蜂が十字架を架けていた点を刺す

壺阪霊異記が

この病院を支配している

亡者の学校



たぶん私のような裏切り者は

この戦場の墓地のあった病院で殺さねば、

ここに眠る亡者達が、許さぬのだろう。




太古の戦いでは、或いは友であったやも知れぬ

病院の友人に

髪を切られる。

私の精神病院のキリスト様であった

資格を失う。



結核病みを隠さねばならぬ母達が

また村人に気がねして

生還した我が子を


敵地に送る



キリスト様でもなく

亡者の呪でもない

我が子を

牢の面会で

安心して去る。



日常生活を送るために




キチガイ病院

子捨て墓場



亡者というなかれ

我こそ正常なり

なして 我が子を

墓地に入れる



母よ

汝こそ狂者だ。




甲高い声で

SSのように

狂ったかのように

神社で雨に打たれて

ギターを弾く我が子を

バイクで追い廻す

母よ

汝はユダヤ人を処刑する


ナチスなのか?



私の巻毛を

切りたがる汝は

我がナチス親衛隊

汝のヒトラーは誰ぞ?



想えば呪われた

身の上

我が伴侶は幼き日に死に別れ


村人は結核病みの井戸に

汚物を堂々と放り込み

癌で死なせる

呪われた村



この村は、

高取士族の高級売春婦の村

我も、高級娼婦の血の混ざった

巻毛のユダヤ人




我の知った最後の高級娼婦

本家のお婆さま

あなたは

私の小さな性器を

噛み砕こうとなされましたね

その漆塗りの格調高い家具の品々

本家のお婆さま

若き日の麗しきお姿は


夢で何度も

拝見いたしました

ああ

私の伴侶

お姉さまも

本家のお婆さまと同じく

高級娼婦の血を

引いておられたのでありましょうか?

気高い血を残されながら


捨てられた子の集団

我が血統を呪うなかれ

尊べというのは

かろうじて士族の紋章を授かった

わが家唯一でありましょう





これが我をキチガイと呼ばせる起因なのです

このキチガイ、気位ばかりが高くて、人を小馬鹿にします

何度白い壁に繋がれようが、改心の余地もありませぬ。


皆様、このキチガイ



         どうか死刑にしてくださいませ!



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