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DESERT OF ROSES/ROBERT MORAN

DESERT OF ROSES/ROBERT MORAN

 アメリカの現代作曲家、ROBERT MORANの作品集である。現在、彼は、ポストミニマリズムの、代表的な、アメリカ現代音楽作曲家と、云われている。彼の音楽の特徴は、ポピュラー音楽の要素を、堂々と、普通に、現代音楽に使う処にある。例えば、従来の英語による、オペラアリア曲は、イタリア、フランス、ドイツ歌曲のメロディーに、そのまま。英語を乗っける、という、非常に、不自然なものだったが、ROBERT MORANは、非常に、現代社会を象徴するような、英詩を用意し、アメリカン英語が、うまく、マッチするような、メロディーを作曲している。非常に、ポピュラー音楽を意識した、作風だが、クラシック音楽として、充分通用する、格調の高さだ。
 例えば、「DESERT OF ROSES」のアリア「I can go? I can go to my father?」の歌詞じたいは、おそらく、離婚したカップルの娘が、お父さんのところへ行っていいの?と、涙ものの、歌詞なのだが、このような、現代アメリカ社会を象徴するような、文学度の高い、歌詞を用意し、美しいクラシックのオペラアリアに仕上げている。また、「DESERT OF ROSES Movement 5」では、PIANO CIRCUSによる、DX-7の演奏が、弦楽やホルン、オーボエ、ソプラノに混じって、普通に入る。このように、ROBERT MORANは、クラシックの楽曲に、普通にシンセサイザーを導入し、成功している。PIANO CIRCUSやROBERT MORANの成功は、クラシックの演奏会に、普通にシンセサイザーも使う、風潮を創り出し、今では、ちょっとした、地方のオーケストラの公演で、オーケストラの端っこに、DX-7の奏者がいるのも、あまり、珍しい光景ではなくなって来ている。
 「TEN MILES HIGH OVER ALBANIA」では、ハープの4重奏が試みられ、成功している。しかも、ハープ奏者を4人並べるのではなく、一人のハープ奏者の、多重録音による、4重奏である。ROBERT MORANは、このような、ポピュラー音楽の録音技術を、クラシックの楽曲で普通に使い、成功させている。また「OPEN VEINS」では、PIANO CIRCUSのメンバーが、ドラムスセットとエレクトリックベースを、弦楽、オーボエ、ホルンと一緒に演奏し、成功している。
 このように、ROBERT MORANは、ポピュラー音楽の手法を取り入れながら、なおかつ、クラシック音楽の格調を失わない、非常に、貴重な作曲家なのである。ポストミニマルは、或る意味、古典回帰のような、様相も見せているが、技法や、手法には、積極的にポピュラー音楽の要素を取り入れ、クラッシック音楽自体を、身近なものにするのに、成功しているようだ。
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