Aska Temple

All about John Ubel and Aska Temple

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キルケゴールの手紙

キルケゴールの手紙
          Johann Sebastian Matthew Zdbac Ubel
弓武声慧

 キルケゴールが、美しい良家の子女との、婚約を破棄した理由は、牧師である、父が、尼僧との間に、キルケゴールをもうけた事に、深い罪悪感を感じ、家中暗かったからだと言われている。優秀な成績で、牧師の資格試験をパスしたキルケゴールが、良家の子女と結婚し、リニューアルした教会が、開かれる事は、街中の人々が期待していたものだろうと思われる。キルケゴールは、暗い父に引きずられるように、美しい未来が待っている婚約を破棄した。
 キルケゴールの特異な点は、その後、別の紳士と結婚した元、婚約者に、手紙を送り続けた事である。その手紙は、主人である紳士が読み、夫人には手渡されなかった。しばらく経ってからは、封も開けられる事もなかった。
 キルケゴールは街の笑いものになった。

 別れた女に未練があるとはいっても、結婚までしている婦人に、手紙を書くキルケゴールの心境とは、一体何であったのだろう?それは、牧師としてのプラトニックなものだったのかもしれないが、別れた婦人は、牧師の夫人ではない。

 私事で恐縮だが、昔、付き合っていた女の写真を、自分の写真作品として飾っている。しかし、別に、未練とかそんなものより、一種の勲章として飾っている。別れたら、ハイ、さよなら。で、実に、サバサバしたものである。何年か経って、遠方から訪ねて来られても、電車のあるうちに、帰れとまで言ってしまう有様であった。

 結婚してしまった女を、思うというのは、私には理解しがたいのではあるが、キルケゴール流の弁証法が、彼をそうせしめた、というのであれば、彼の「死に至る病」を読み解く鍵が、そこにあるのかもしれない。

 しかし、暗い家に引き止められて、なかなか前に出ようとしないのは、私も同じである。私も、キルケゴールの「死に至る病」を患っているのかもしれない。昔の彼女の写真に囲まれて。。。
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西暦2025年

西暦2025年

       Johann Sebastian Mattthew Zdbac Ubel

第1章 惑星プレイアデス

 西暦2012年の惑星間テレポートは成功し、大半の、地球外惑星からの地球への入植者の子孫は、それぞれ、自分達の星に還っていった。後に地球に残されたのは、サルから進化した人間達だけだった。彼等はシリウス星の管理下に置かれ、西暦2025年の地球は、世界中、超管理社会が張り巡らされていた。
 Johann Zdbacは、58歳になっていた。2010年、Johann Zdbacのバンド、Moon Templeは、地球で無視され続けていたのに関わらず、音楽の惑星、プレイアデスのプロデューサー、Zimmy Zdbacの尽力で、地球外惑星間で大ヒットしていた。地球では、マイナーなアンダーグラウンドミュージックに過ぎなかった、Johann ZdbacのMoon Templeの数々の音源は、地球外惑星間で、最もポピュラーな音楽となった。
 2012年、Johann Zdbacの地球からプレイアデス星へのテレポートは、一瞬にして行われた。自宅スタジオで、キーボードを弾いていたJohannが佳境に入った時、Zimmy Zdbacが現れ、Johannが気付いた時には、もうプレイアデス星のJohannの邸宅に自分が居ていた。その後、Johannはプレイアデスのミュージシャン達と愉しい時期を過ごした。Moon Templeのアルバムには、凄腕のミュージシャン等が、多数参加し、惑星間ライヴツアーもこなした。何度も惑星間ライヴツアーをこなしているうちに、Johannは宇宙外交官のような仕事も、Zimmy Zdbacから仰せつかった。しかし、Johannには、そのような政治外交は合わなかった。2025年、通算100枚目の、Moon Templeのアルバムが完成した時、JohannはZimmyに暇を願い出た。

第2章 ヘラクレス座の小惑星

 「そうか、Johann君は疲れたか?」
Zimmy Zdbacは、Johannに、ヘラクレス座にある小惑星の、Zimmyの別荘を貸すと申し出た。
 「あの惑星は、僕やJohann君みたいな人間でないと、生活できないんだ。僕たちには、あそこの大気はおいしく、何の食べ物も、飲料水も要らないんだけどね。」
 「誰も、メイドや使用人は連れて行かせないよ。彼等には、あの大気は苦痛でしかないからね。」
 「それから、あの惑星では、音が出ない。せっかくJohann君がミュージシャンとして、ここまで頑張って来たのに、音楽から遠ざかるのはどうかと思うがね。君は坊さんでもあるから。別荘の図書館にある、あらゆる惑星の本をじっくり読んだらいい。いろんな
惑星のスペルに慣れてもらいたい。」
 Johannはヘラクレス座の小惑星にある、Zimmyの別荘に独りで住んだ。音は何も鳴らなかった。自分の声さえ鳴らない。ただ、大気の風のような感触を感じるだけだ。大気は、Zimmyの言う通りおいしかった。何の食べ物も飲料水も要らない。最初、Johannは、般若心経ばかり唱え、瞑想した。
 そのうち、Zimmyのヴィデオカセットのコレクションを観るようになった。あらゆる惑星の住人の性の営みが、ヴィデオカセットに映っていた。怪物のようなルシファーが、人間の少女を、たくさんの管で犯す、ヴィデオカセットや、天使と天女の性交のようなものまで、種々雑多だった。
 Johannは、各惑星語で書かれた本を、片っ端から読んだ。見慣れないスペルが三ヶ月も経てば解読できるようになってきた。


第3章 地球に音楽再び

 Johannが、ヘラクレス座の小惑星に滞在して、ちょうど半年経った日、Zimmy Zdbacが現れた。
 「これから地球に行ってもらう。」
とうとう、まだ地球に残っていた、プレイアデスの子孫への弾圧が、地球で起こり始めていた。地球には、シリウスの支配の下、音楽禁止令が出されていた。
 Johannは、宇宙船から、森の中に、発光ダイオードで、ハードカバーを包んだ、アコースティックギターを置いた。或る少年が、森の中で、そのギターを見つけた。シリウスの支配する地球では、楽器という楽器が禁止されていた。少年は、アコースティックギターの音色に感動した。そして、自分なりに弾き始めた。森の中に、ギターの音が鳴ると、小鳥達がさえずり、飛び交い、蝶々が舞った。
 ZimmyとJohannは、大きな宇宙船を、人々に見えるように、地球の大都市の頭上を飛ばせ、LED ZEPPELINや、デヴィッドボウイ、ローリングストーンズやビートルズを、大音響で、宇宙船から鳴らせた。地球の老人達は喜び、子供達は騒ぎ出した。もはや、シリウスのPOLICEは、取り締まりができなくなった。地球には、再び、禁じられている楽器を持つものが、一挙に出没し、シリウスは遂に、音楽禁止令を、地球から無くした。

                                  fin

 
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Aska Temple

JOHNUBEL phot by SACHIO HATA

Aska Temple 2010年 「ZERO SCIENCE=MU」完成予定。通算37枚目のアルバム作品です。
Nicolai Maruhama synthesizers, JohnUbel Guitars, voice. synthesizer

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